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公開日:2023.06.15 更新日:2024.03.07音声・電話

フリーダイヤルは携帯電話で受発信できる?転送電話サービスの使いにくい点やクラウドPBXのメリット!

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フリーダイヤルなどの着信課金番号サービスを導入している企業の中には、かかってきた電話を取り損ねてしまった経験をお持ちのことも多いのではないでしょうか?

着信課金番号サービスは固定回線で受発信するイメージが強いですが、実は携帯電話でも受発信が可能です。携帯電話で受けられることで電話を取り損ねる可能性も減少するでしょう。

そこで今回の記事では、フリーダイヤルやフリーボイスなどの着信課金番号サービスを携帯電話で受ける方法を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

  • 【目次】

着信課金番号サービスを携帯電話で受けることは可能?

そもそも着信課金番号サービスとは?

着信課金番号サービスとは、一般的に0120や0800で始まる電話番号のことを指し、電話をかける発信者ではなく、電話を受ける着信者が通話料を負担するものです。ビジネスにおいては、お客様センターや注文窓口などでよく用いられる仕組みです。代表的なサービスにNTTコミュニケーションズ「フリーダイヤル」や楽天コミュニケーションズ「フリーボイス」があります。
着信課金番号は物理的な電話線を新たに引くわけではありません。既存の固定電話番号に0120や0800番号からの着信を転送する設定を行うのです。

関連記事: フリーダイヤルでおなじみ0120番号を活用する方法は?仕組みと料金も解説

しかし、着信課金番号から携帯電話に直接転送することは基本的にできません。それはこのサービスは固定電話番号に基づいて構築されているからです。
ただし、次に紹介する2通りの方法で0120・0800の入電した電話を携帯電話で受けることが可能になります。

「転送電話サービス」か「クラウドPBX」を利用することで、着信課金番号サービスを携帯電話で受電できる!

着信課金番号サービスにかかってきた電話を携帯電話で受けるには、転送電話サービスかクラウドPBXを利用します。

  • ・転送電話サービス
    着信課金番号サービスにかかってきた電話を事前に登録した携帯電話などに転送するサービスで、通信事業者が提供する電話サービスのオプションとして用意されています。代表的なものにNTT「ボイスワープ」やKDDI「着信転送」があります。サービスの詳細・内容は通信事業者によって異なりますが、一般的に「無条件転送」「不応答転送」「通話中転送」の設定が可能です。
  • ・クラウドPBX
    クラウドPBXはクラウド環境上にPBXを設置し、インターネット回線を介し通信するサービスです。PBXは「Private Branch Exchange」の略称で、「電話交換機」を意味します。クラウド環境に設置したPBXを利用し電話を使うため、物理的なPBXをオフィスに設置する必要がありません。クラウドPBXがあれば、携帯電話やタブレットを従来の固定電話と同じように利用することが可能です。例えば従業員の携帯電話をクラウドPBXで接続していれば、オフィスにかかってきた電話を保留にして従業員の携帯電話に取り次ぐことが可能です。
    またクラウドPBXでは平日と休日で転送先を変える、転送先を複数設定するなどの高度な設定が可能です。

関連記事:クラウドPBXとは?導入するメリット・デメリットや選び方、導入方法を解説!

結論としては、着信課金番号サービスを携帯電話で受けるにはクラウドPBXがおすすめです。次の章ではその理由を説明します。

転送電話サービスがイマイチな理由

転送電話サービスがイマイチな理由

着信課金番号サービスにかかってきた電話を指定した電話機で受け取る転送電話サービスは、便利なようで実は使いにくい点も存在します。ここからは転送電話サービスがイマイチな点を紹介します。

着信課金番号(0120、0800)で発信ができない

転送電話サービスは、着信課金番号サービスにかかってきた電話を携帯電話に転送できますが、携帯電話からは着信課金番号で発信できません。着信課金番号を使用して発信するには固定電話が必要となります。

転送先の通話料が掛かる

固定電話から携帯電話へ転送する際には、転送先の通話料が発生します。金額は携帯電話の通信事業者によりますが、固定電話から携帯電話に発信した場合の通話料と同じくらい掛かります。

会社としては「着信課金番号サービスの通話料」と「転送先の通話料」の両方を負担するため、費用負担が大きくなります。

着信を受けられるのは1台のみ

転送電話サービスで転送先に指定できるのは、固定電話番号・IP電話番号1つにつき携帯電話1台のみです。そのため転送先の人が電話に出られない場合は着信を逃してしまう可能性があります。

携帯電話で着信課金番号サービスを受けるならクラウドPBXがおすすめの理由

携帯電話で着信課金番号サービスを受けるならクラウドPBXがおすすめの理由

ここからは、着信課金番号サービスにかかってきた電話を携帯電話で受けるにはクラウドPBXがおすすめである理由を紹介します。

複数の携帯電話で受けられる

クラウドPBXを利用すると社内の固定電話に着信があった際、事前に登録した複数の携帯電話で着信を受けることが可能です。そのため手が空いている人が電話を取ることができ、着信の取りこぼしを防ぐことが可能です。

携帯電話から0120・0800番号で発信ができる

クラウドPBXを用いれば携帯電話からでも0120・0800番号で発信することができます。また複数の携帯電話で同じ着信課金番号からの発信を行えます。外出中の従業員にも直接引き継げるため電話をかけ直す手間も省けます。

コスト削減ができる

クラウドPBXであれば従来のビジネスフォンよりも初期費用を抑えられます。

先述の通り、クラウドPBXはインターネット回線を利用して内線や外線、転送などの電話機能を利用する仕組みです。従来のように物理的なPBXの設置や工事が不要なため、初期費用を抑えることが可能です。

またクラウドPBXは通常の携帯電話で発信する場合と比較して通話料が安かったり、離れた拠点を内線化することで通話料が無料になったりするためコスト削減につながります。さらにクラウドPBXのサービス提供会社がメンテナンスを行うため、メンテナンスに従業員を充てる必要がなく人件費などの運用コストも削減できます。

便利な機能が利用できる

クラウドPBXには様々な便利機能がありオプションとして以下のような機能を追加することができます。

  • ・共通電話帳: クラウドサーバーに電話番号を保存して、そのデータにアクセスするだけで関係者と連絡先を共有できる
  • ・着信拒否・着信設定: 指定した電話番号からの着信を拒否する、電話番号に応じて着信する電話番号を変える
  • ・IVR機能: 着信に対して自動音声が一次対応を行い、電話の内容に応じて適切な部署に振り分ける
  • ・ウェブ管理画面: 利用するオプションや着信設定などの設定をスムーズにできる
  • ・ダイヤルイン機能: 電話回線に複数の電話番号を付与する
  • ・音声ガイダンス: 日時や曜日などの条件に応じて音声ガイダンスを設定できる機能
  • ・チャット・電話会議機能: チャットや電話会議などが可能
  • ・CTI機能: コンピューターと電話を統合する。例えばコンタクトセンターにおいてクラウドPBXとCRMを連携させることで、電話番号が登録されている取引先からの着信時に、取引先情報や問い合わせ履歴をオペレーターのパソコン上に表示できる
  • ・通話録音機能: 通話の音声を、時刻・通話時間・相手の電話番号などの情報と共にクラウドサーバーに保存する
  • ・保留転送機能: 受けた電話を一時的に保留して別の人に通話を転送する
  • ・ページング機能: 施設内に「○○さん、2番に電話です」などの音声アナウンスを流せる

注意:クラウドPBXを用いて着信課金番号サービスをスマートフォンで受けるにはVoIPアプリが必要

クラウドPBXを利用する際、VoIPアプリをスマートフォンにインストールすることで、ビジネスフォンと同様の機能を利用することができます。

例えばビジネスフォンと同じ番号で発着信を行うことができるうえ、電話帳の管理や転送設定もVoIPアプリから行うことができます。

着信課金番号サービス+クラウドPBXの活用シーン

営業が外出先で直接対応

営業社員が外出中でオフィスにいない状況でも、クラウドPBXを用いることで、外出先で0120・0800の着信課金番号にかかってきた電話に応じることができるようになります。また、携帯電話で折り返す際には090などの携帯電話番号ではなく、0120・0800の番号で発信ができるので、お客様に応じてもらいやすくなるでしょう。

リモートワークでお客様対応

クラウドPBXはインターネットを介して電話を利用するサービスなので、インターネットが繋がっていれば、自宅でも外出先でもPCやスマートフォンで電話が受け取れます。この仕組みを用いて、自宅でコールセンター業務を行う人も増えています。

着信課金番号サービス・クラウドPBXを導入する場合は「楽天コミュニケーションズ」がおすすめ

着信課金番号サービスは通話料が安い「フリーボイス」がお得

着信課金番号サービスは通話料が安い「フリーボイス」がお得

0120や0800から始まる着信課金番号を利用するなら、楽天コミュニケーションズが提供する「フリーボイス」がお得です。

お得な通話料金

フリーボイスはフリーダイヤルと比較(注1)して、携帯電話からの着信は最大約43%、固定電話からの着信は最大約6%安くなります(注2)。さらに通話料は24時間いつでも変わらないため、時間帯を気にせず電話受付がしやすくなるでしょう。

フリーボイスの初期費用や月額基本料、通話料などは以下からご確認いただけます。

フリーダイヤルより安い0120 | フリーボイス料金

また以下の料金シミュレーターで1日当たりの電話本数や1回の通話時間などを入力すると、月額通話料の目安をご確認いただけます。

フリーボイス通話料金お見積り | フリーボイス

(注1)フリーダイヤルの通話料金は、NTT一般回線に着信させた場合
(注2)フリーボイスの通話料金は、楽天コミュニケーションズIP電話サービスに着信させた場合

クラウドPBXは初期費用0円、月額580円から利用できる「楽天コネクト SmaComビジネスフォン」

クラウドPBXは初期費用0円、月額580円から利用できる「楽天コネクト SmaComビジネスフォン」

クラウドPBXには、楽天コネクトSmaComビジネスフォンがおすすめです。初期費用は0円で導入でき、月額費用はわずか580円/ID(スマホを使う場合は月額200円/IDが追加)で利用できます。
スマートフォンでフリーボイスの受発信ができるだけでなく、スマートフォンを内線化することで社員のスマートフォン同士の通話を無料にすることができます。

携帯電話で代表電話番号からの発信も行えるため、様々な用途での運用が可能です。

楽天コネクト SmaComビジネスフォン(クラウドPBX)

まとめ

着信課金番号サービスにかかってきた電話を携帯電話で受ける方法は大きく分けて、転送電話サービスの利用とクラウドPBXの導入の2種類があります。

転送電話サービスは携帯電話から着信課金番号には発信できない、固定電話・IP電話の電話番号1つにつき電話機1台にしか転送できない、転送料が掛かるなどのデメリットがあります。

一方クラウドPBXには複数の携帯電話で着信を受けられる、複数の携帯電話で着信課金番号を使った発信ができる、様々な機能をオプションとして利用できる、初期費用や通話料などのコストを抑えられるなどのメリットがあります。

初期費用や通話料をより抑えて着信課金番号サービスを導入するなら、楽天コミュニケーションズが提供する「フリーボイス」がお得です。またクラウドPBXの楽天コネクト SmaComビジネスフォンを併せて導入することで、すべての携帯電話で受発信が可能になります。ぜひ、自社にはどのプランが合っているかご検討ください。

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