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NTTコミュニケーションズが提供する0570(ナビダイヤル)は新型コロナウイルスのワクチン接種受付に活用され、広く知られるようになりました。しかし、NTTコミュニケーションズが提供する「フリーダイヤル」などの着信課金番号サービスに比べて認知度はまだ低いのが現状です。中には着信課金番号サービスとどのような点が異なるのか疑問を持つ人もいるでしょう。
この記事では、NTTコミュニケーションズが提供する0570(ナビダイヤル)のサービス概要や着信課金番号サービスとの違い、利用時の注意点を説明します。
まずは0570(ナビダイヤル)の概要と、利用目的が似ているほかの電話サービスを紹介します。
「ナビダイヤル」は0570に続く6桁の番号を利用し、あらかじめ指定した(紐付けた)電話番号につなぐNTTコミュニケーションズが提供するサービスです。
0570(ナビダイヤル)を用意することで、一つの0570番号で全国各地に設置した拠点での電話受付が可能です。そうしたこともあり、公共サービスへの電話問い合わせで使用されているケースも多く見られます。
0570(ナビダイヤル)は、電話を発信した側(顧客側)に通話料金が発生する仕組みです。ただし一般的な電話の通話料金とは異なり、全国一律料金の場合や電話を受ける側との距離で通話料金が変わることがあり、スマートフォンのかけ放題の対象外になるので注意が必要です。
0570(ナビダイヤル)とよく間違えやすいものとして、フリーダイヤルやフリーコール、フリーボイスと呼ばれるものがあります。0570(ナビダイヤル)とフリーダイヤル/フリーコール/フリーボイスとの大きな違いは、誰が通話料金を負担するかという点です。
0570(ナビダイヤル)は電話を発信した側、フリーダイヤル/フリーコール/フリーボイスは電話を着信した側が通話料を支払います。0570(ナビダイヤル)と違い、フリーダイヤル/フリーコール/フリーボイスは、企業など電話を受ける側が負担するため、かけ直した際に通話料を心配する必要はありません。
ここからは、NTTコミュニケーションズが提供する0570(ナビダイヤル)の料金体系や利用時の注意点を解説します。
0570(ナビダイヤル)に電話をかけた際の通話料金は、固定電話や携帯電話など発信する端末によって異なります。
平日/休日、昼間/夜間/深夜・早朝、県内/県外、距離などの要素で通話料金が決まりますが、通話料金は3分間で8.5円(税込9.35円)~80円(税込88円)程度※になります。
携帯電話の場合でも平日昼間とそれ以外の曜日や時間帯によって通話料金が異なりますが、通話料金は3分間で80円(税込88円)~90円(税込99円)程度※です。
0570(ナビダイヤル)の詳しい通話料金に関しては、以下のページをご確認ください。
0570の電話番号とは?フリーダイヤルとの違いや料金形態を詳しく解説! | Biz Magazine
※通話料金は2023年7月時点での情報になります。
0570(ナビダイヤル)への発信は、さまざまな通信事業者が提供している「かけ放題プラン」の対象外となるため、通話料金が発生してしまいます。
かけ放題プランの対象外と知らずに長電話をしてしまい、後から通話料金を請求されてしまうというケースがありますので、発信する際は注意しましょう。
0570(ナビダイヤル)は基本的に法人向けのサービスであるため、企業からの電話だと考えられるでしょう。しかし、しつこい営業・勧誘などの迷惑電話である可能性も否定できません。知らない電話番号からの着信があった際は、以下に解説する電話番号検索サイトなどを利用して発信元を特定するのも一つの方法です。
また、0570(ナビダイヤル)を採用している企業も知っておくと安心できるでしょう。
GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで電話番号を検索すると、インターネット上に情報が掲載されている電話番号であれば発信元が分かることがあります。
また、利用しているユーザーが電話番号の情報を書き込んでいる電話番号検索サイトを使えば、探している電話番号の情報を探しやすいでしょう。電話番号検索サイトでは、迷惑電話や営業電話も検索できるので便利です。
0570(ナビダイヤル)を採用している企業のサービス名と電話番号を一部紹介します。
企業名 | サービス名など | 受付時間など | 電話番号・受付時間 |
---|---|---|---|
東京都水道局 | 各種手続き・水道に関するお問い合わせ | ・受付時間 8時30分~20時00分(日曜・祝日を除く) ※受付内容 ・水道の使用開始・使用中止の手続き ・契約内容の変更 ・口座振替・クレジットカードによる支払いの手続き ・水道料金についての問い合わせ ・漏水修繕、その他の問い合わせ ・水道工事、断水・濁水についての問い合わせ |
・0570-091-100 (ナビダイヤル) ・03-5326-1101(区部)または042-548-5110(多摩) |
日本年金機構 | ねんきんダイヤル | ・受付時間 月曜日:8時30分~19時00分 火曜日~金曜日:8時30分~17時15分 第2土曜日:9時30分~16時00分 ※月曜日が祝日の場合は、翌日以降の開所日初日に19時00分まで対応 ※休日、祝日(第2土曜日を除く)、12月29日~1月3日は対応不可 |
・0570-05-1165(ナビダイヤル) ・03-6700-1165 |
東京都福祉保健局 | 受動喫煙防止対策相談窓口 | ・月曜日~金曜日:9時00分~17時45分 ※祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く |
・0570-069690(ナビダイヤル) |
まもろうよ こころ|厚生労働省 | いのちの電話 | ・ナビダイヤル 10時00分~22時00分 ・フリーダイヤル 16時00分~21時00分(毎月10日は8時00分~翌日8時00分) |
・0570-783-556(ナビダイヤル) IP電話からは利用不可 ・0120-783-556(フリーダイヤル) ・03-6634-7830(アプリ間の無料通話を除く、IP電話からの場合) |
0570(ナビダイヤル)は発信者が通話料金を負担するため、発信をためらう方もいるかもしれません。ここでは、0570(ナビダイヤル)への通話料金を抑える方法を紹介します。
企業によっては0570(ナビダイヤル)のほかに、0120・0800といった着信課金番号サービスの番号や03などから始まる一般電話の電話番号を併記している場合もあります。その場合、0570(ナビダイヤル)以外の電話番号にかけたほうが安くなることがあるでしょう。着信課金番号サービスなら無料で通話でき、一般電話なら携帯電話のかけ放題の対象であるためです。
0570(ナビダイヤル)は、電話がつながった時点から通話料金が発生します。発信した直後の「ナビダイヤルへおつなぎします」のガイダンスが流れた段階で料金が発生しているため、内容によっては先方からかけ直してもらいましょう。
スマートフォンではなく、固定電話からかけることで通話料金を大幅に抑えることができます。なおスマートフォンで発信する場合、数百円程度の月額料金が発生しますがIP電話アプリを利用することで通話料金を抑えることも可能です。
そのため0570(ナビダイヤル)に発信する際には、頻度に応じて発信する方法を検討するとよいでしょう。
ウェブサイト内の問い合わせフォームやチャット機能を利用した問い合わせは、電話に比べて通信料の負担が少なく済みます。通話料金を節約するなら企業や団体が用意している問い合わせフォームを利用するのがおすすめです。チャット機能を使ってよくある問い合わせに対応している企業もあるためチェックしてみましょう。
また企業によってはウェブサイト内でFAQが充実しているため、FAQの内容をよく確認すれば、電話で問い合わせることなく問題を解決できることもあります。
0570(ナビダイヤル)はNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、0570+6桁の電話番号を利用してあらかじめ指定した電話番号に接続するものです。
0570(ナビダイヤル)と、フリーダイヤル/フリーコール/フリーボイスなどの着信課金番号サービスとの大きな違いは「通話料金を誰が負担するか」です。0570(ナビダイヤル)は電話を発信した側、フリーダイヤル/フリーコール/フリーボイスは着信した側が通話料金を負担します。
なお0570(ナビダイヤル)の通話料金は、かけ放題プランの対象外となる点に注意してください。0570(ナビダイヤル)の通話料金を抑えるためには、問い合わせ先に記載されている着信課金番号サービスや一般電話にかける、通話の内容によっては先方からかけ直してもらう、固定電話やIP電話を利用して発信するなどの方法が有効です。