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公開日:2023.11.30 更新日:2024.05.01音声・電話

050から始まる電話番号とは?迷惑電話の可能性や着信時の対処法を解説!

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050で始まる電話番号から電話がかかってきた経験がある方は多いでしょう。しかし、050番号が実際どのような電話番号で、どのような企業が利用しているのかを理解している方は少ないのではないでしょうか。

本記事では、050番号の特徴や050番号から着信があった場合の対処法を紹介します。また、050番号を利用するメリットやデメリット、導入コストなどについてもまとめました。050番号の導入を検討している方も、ぜひ参考にしてください。

  • 【目次】

050番号とは?

050番号とは、IP電話サービスの一種として利用されている050から始まる11桁の電話番号で、2002年より使用されるようになりました。

IP電話とは、インターネットプロトコルにより音声データをデジタルデータに変換して送受信を行う技術「VoIP(Voice over Internet Protocol)」を利用した電話サービスです。具体的には、音声をVoIPゲートウェイでデジタル信号(パケット)に変換し、インターネット回線を通じて音声を送受信します。固定電話(加入電話)のように、電話回線の引き込み工事や電話加入権は必要なく、インターネット回線とIP電話対応機器があれば利用可能です。

なお、050番号は「050+通信事業者の識別番号+加入者番号」からなり、番号と発信エリアには関係がありません。発信エリアごとに市外局番が割り当てられる固定電話と異なり、電話番号からは発信者のエリアを特定することができないことが特徴です。

またIP電話の詳しい概要に関しては、以下のページをご確認ください。

関連記事:IP電話(050番号)とは?従来の固定電話との違いと利用する際のメリット・デメリット | Biz Magazine

050番号はどこからの電話?迷惑電話と思ってしまう理由

050番号からの電話は、迷惑電話と判断されることがしばしばあります。しかし、実際には050番号=迷惑電話とは限りません。ここでは、050番号が迷惑電話と思われやすい背景を紹介します。

認知度が低く勧誘・営業にも用いられる

050番号を迷惑電話であると思われやすい背景には、050番号が比較的新しく誕生した電話番号で、世間一般での認知度があまり高くないことが影響していると考えられます。市外局番のある固定電話番号や090・080・070などから始まる携帯電話番号よりも見慣れない番号のため、「怪しいのではないか」と警戒されやすい面があります。

また、050番号は通話料が安く工事不要なうえ、スマートフォンアプリで番号取得やサービス利用ができるなど導入も容易です。そのため、営業活動用の電話番号として利用する企業も多くあります。実際に050番号からの電話を取ってみると、営業や勧誘だったという方もいるでしょう。

しかし、中には050番号を悪用する特殊詐欺グループがいることも事実です。そのため、しつこい勧誘電話が050番号であった場合、迷惑電話と推測する方も少なくありません。

大企業や公的機関でも050番号は用いられている

050番号は導入コストが安価であるため、近年では大企業や公的機関でも採用されるようになっています。

しかし、導入が容易で匿名で利用できる方法もあることから、セールス業者のみならず、特殊詐欺にも悪用されている問題がありました。

そこで2023年6月、総務省は050番号の発行にあたって本人確認を義務付けるよう、省令改正の方針を示しました。今後契約時に本人確認が義務化されれば、050番号が悪用される可能性は減っていくことでしょう。

参考:総務省「松本総務大臣閣議後記者会見の概要(令和5年6月16日)」、「規制の事前評価書(要旨)

【着信者側】050番号からの電話に対する対処方法

050番号からの着信は迷惑電話の可能性もあるため、電話に出るべきか、出られなかった場合には折り返すべきか迷いがちです。

そこで以下では、迷惑電話には応答せず必要な電話を取り逃さないように、050番号から着信があった際の対処方法を紹介します。

検索エンジン・電話帳サイトで調べる

電話帳に登録していない050番号がどのような発信者なのか知るには、インターネット等で電話番号について調べてみるとよいでしょう。大企業や公的機関は、発信で使用している050番号について開示していることが一般的です。GoogleやYahoo!JAPANなどの検索サイトで番号を検索すると、発信者が判明することがあります。

また、電話番号検索サイトで発信者が誰なのか調べてみるのもおすすめです。検索サイトに番号を入力すると、その番号に関して投稿された口コミを確認でき、発信者に関する情報を得られるでしょう。ただし、誰でも口コミが投稿できる検索サイトは内容の信憑性が低いこともあるため、あくまでも参考程度にとどめましょう。

電話帳に登録する

迷惑電話の可能性を考えると、知らない050番号からの着信への応答は基本的におすすめできません。とはいえ、050番号は企業や公的機関、店舗などでも使用されているため、予約の確認や利用中サービスに関する案内など、何らかの用件があって発信している可能性もあります。

そこでおすすめなのが、都度電話帳に登録しておく方法です。電話帳に登録しておけば着信時に発信者の名前が表示されるため、出るべき電話かどうかを次回から見分けられます。また、かけ直す際にも発信者について再度確認する手間が掛かりません。

もし電話に出てしまい、その内容が不要なセールスや勧誘の電話だった場合には、はっきりと断ったうえで、着信拒否番号として登録しておきましょう。次に電話がかかってきても、着信が通知されなくなり便利です。

登録すべきか判断に迷う番号であった場合は、次に紹介する方法で迷惑電話ではないか確認しましょう。

050番号の発信者が気になる場合には非通知か「184」を付けて発信し確認する

インターネットで調べても、どこからの電話か分からないこともあるでしょう。はっきりしない場合は、折り返すことも一つの方法ではあります。

ただし、検索しても情報が見つからない発信者の番号は迷惑電話である可能性が高く、折り返しはリスクのある行為です。自分の情報を特定されないように、番号を非通知にして電話するとよいでしょう。

発信者番号を通知する設定にしている場合は、電話番号の前に「184」を付けて電話をかければ、相手に電話番号を知られることなく発信できます。もともと発信者番号を非通知にしている場合は、そのまま折り返しても電話番号は相手へ通知されません。

なお、相手が出たらこちらの情報を一切伝えず、相手の情報を聞き出すようにしてください。トラブルになりそうであれば、速やかに電話を切りましょう。

050番号を利用するメリット

050番号を利用するメリット

ここからは、企業が050番号を利用するメリットを紹介します。

費用の安さ

050番号の大きなメリットは、費用の安さです。電話回線が不要でインターネット回線を利用するため、基本料金などの月額コストを抑えられます。050番号の場合、月額数百円程度から利用可能です。

通話料金も、固定電話と比較すると割安に設定されています。固定電話の通話料金は、固定電話宛ての場合、時間帯・距離により一般的に1~3分で10~20円程度です。一方の050番号から固定電話宛ての場合は、全国一律で3分8円程度と大きく下がります。

導入ハードルが低い

050番号は、導入ハードルが低いこともメリットです。

通信には既存のインターネット回線を利用するため、インターネット回線さえ引いていれば新たな契約手続きは少なく、新規に固定電話を開設する際のように回線工事も必要ありません。電話機がなくてもアプリをインストールしたパソコンやスマートフォンからも利用できるため、簡単に導入できるでしょう。開通までの時間も掛からず、申し込みから最短即日で利用できる050番号もあります。

050番号を利用するデメリット

企業が050番号を利用するメリットを紹介しましたが、050番号からの電話を受ける人が迷惑電話と思ってしまうデメリット以外にも、2点デメリットがあります。050番号の利用を検討しているのであれば、デメリットも理解しておきましょう。

緊急番号や着信課金番号サービスへの発信ができなくなる

050番号からは、基本的に緊急番号(110番や119番)への発信ができません。これは、050番号がインターネット回線を利用しており、発信者の位置を特定できないことによります。また、050サービスによっては0120などから始まる着信課金番号サービスへの発信もできない場合があるため、注意が必要です。

緊急時にはスマートフォンの携帯電話回線を使用するか、050番号から発信可能な最寄りの警察署や消防署の番号(市外局番から始まる番号)を把握しておくなどの対策を行っておきましょう。

通話品質が通信環境に左右されてしまう

050番号はインターネット回線を利用するため、通信環境によって通話品質が左右されてしまいます。回線の混雑などにより通信速度が低下すると、通話中に音声が途切れたり、遅延が発生したりすることもあるのがデメリットです。

IP電話の通話品質基準は、クラスAからCまで3段階に定められています。050番号の通話品質は、携帯電話よりも音質や許容遅延時間のランクが低いクラスCを満たせば良いことになっているため、050サービスによっては通話品質が低く感じられることもあるでしょう。

取引先との商談や顧客対応の際に音声の途切れなどが発生すると問題です。050サービスの多くは、どの程度の通話品質を担保しているかを公開しているため、サービス契約前に確認しておくと安心です。

050番号とひかり電話、通話アプリとの違い

050番号とよく似たインターネットを利用した通話サービスに、ひかり電話や通話アプリがあります。いずれも通話料の削減が可能で、どのサービスを選ぶべきか迷うケースもあるでしょう。そこで以下では、ひかり電話、通話アプリと050番号の違いを解説します。

ひかり電話との違い

ひかり電話は、NTT東日本・西日本が提供する光ファイバー回線を利用した光IP電話サービスです。両社が提供するインターネット接続サービス「フレッツ光」と合わせて利用できます。その他の電話回線会社も同様に、インターネット接続サービスとともに利用する光ファイバーを利用した電話サービスを提供しています。

ひかり電話も050番号もインターネット回線を使用する点では共通ですが、回線の種類が異なるため、サービス面でも違いがあります。

ひかり電話は、固定電話と同等の通話品質を満たしているため、高速かつ高音質な通話が可能です。また、市外局番から始まる電話番号(0ABJ番号)が利用できるため、固定電話で使用中の電話番号を引き継げます。050番号では接続できない、緊急電話や着信課金番号サービスへの発信も可能です。

通話料の水準は、固定電話宛てについてはひかり電話と050番号では大きく変わりませんが、ひかり電話にはIP電話で利用可能な同一会社間での無料通話はありません。

通話アプリとの違い

通話アプリの中には、LINE通話やSkypeのように、特定の電話番号を必要とせず使用できるものもあります。これらもインターネット回線を使用したVoIPサービスの一種ですが、基本料金や通話料金が不要で利用できる点が050番号と異なります。

また、LINE通話やSkypeなど通話アプリの多くは、同一のアプリを使用している人同士でなければ通話ができません。電話番号の契約が不要である一方で、通話できる相手が限られてしまう点も050番号との違いといえるでしょう。

050番号を利用する際の費用

050番号を利用する際の費用

050番号は加入電話と比べて導入・運用のコストが低いことが特徴ですが、通話料や初期費用、月額費用は加入電話と比べてどの程度の差があるのでしょうか。ここからは、050番号利用にあたり必要な費用を紹介します。

通話料

050電話から発信する場合の通話料はサービス会社によって異なり、固定電話へは3分8円程度、携帯電話へは1分18円程度が相場です。また、050番号同士の電話は、同サービスもしくは提携グループ会社内であれば無料、他社宛ての場合は3分8円程度になります。

050番号からの発信は距離や時間帯による価格差はないため、遠方の固定電話への通話は、固定電話から発信するよりもお得になる可能性があるでしょう。

また、050番号への折り返しを固定電話からかける場合は地域・時間帯を問わず3分約11円で、遠方からかける場合には固定電話にかけるよりも割安になります。

携帯電話から折り返す際の通話料は30秒約21円が基本で、携帯電話の契約に依存します。通話定額プランを契約している場合は定額の対象になり、国内通話かけ放題プランなどに加入していると、通話先が050電話であっても割安になることがあります。

初期費用

050番号の利用にあたっては、既存のインターネット回線を利用可能で工事などは必要ないため、初期費用はほとんど掛かりません。サービス提供元にもよりますが、最安では完全無料、あるいは数百円の登録料や番号発行手数料が必要になる程度です。

スマートフォンやパソコンにアプリをダウンロードして利用する場合は、追加で必要になる機器もなくすぐに導入できます。新たに電話回線を用意しなければならないケースでは、初期費用を大きく削減できるでしょう。

ただし、既存の固定電話機で050番号を使用したい場合には、電話機とインターネット回線の間にVoIPゲートウェイ(固定電話機とインターネット回線を同期させるための機器)を接続する必要があります。これらの機器を購入もしくはレンタルする費用が発生することは認識しておきましょう。

月額費用

法人向け固定電話の場合、一般的に月額3,000円程度の基本料金が掛かります。基本料金には、回線使用料のほか、屋内でレンタルしている配線や機器の使用料などが含まれます。

一方、050番号は月額数百円程度から利用可能です。固定電話よりもコストを抑えた運用ができるでしょう。

電話料金をお得に利用できる楽天コミュニケーションズのサービス

050番号の利用には、楽天コミュニケーションズが提供するサービスがおすすめです。利用シーンに応じて3つのサービスがあります。どれも通話料がお得で、IP電話の豊富な便利機能を利用可能です。ぜひ参考にしてみてください。

IP電話サービス

楽天コミュニケーションズが提供する「IP電話サービス」は、インターネット回線(光ファイバ/ADSL)を利用したIP電話です。050番号が付与されるほか、オプションサービス「フリーボイス」により、NTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルよりもお得な価格で「0120・0800番号」も利用できます。

月額料金は380円で一つの050番号から2ch同時発信ができ、IP電話のため通話料も固定電話と比べてお得です。光ファイバーネットワークと最新のIP電話技術を導入しており、従来のIP電話よりもクリアな通話品質を実現しています。

IP電話サービス | 楽天コミュニケーションズ

楽天コネクト SmaCom ビジネスフォン

SmaCom ビジネスフォン

楽天コミュニケーションズが提供する「楽天コネクト SmaCom ビジネスフォン」は、オフィス電話に必要な機能を搭載したクラウドPBXです。初期費用は0円なうえ、クラウドを利用するため従来の据え置きPBX(電話交換機)は不要。さらにブラウザフォンなどを使用するのであれば電話機もいりません。

導入までの期間も最短5営業日と短く、クラウドなので保守費用も掛かりません。短期間・低費用でオフィスの電話環境を整えられます。

楽天コネクト SmaCom ビジネスフォン(クラウドPBX)

モバイルチョイス“050”

モバイルチョイス“050” もう法人携帯を持たなくても大丈夫

「モバイルチョイス“050”」は、従業員のスマートフォンや携帯電話へ業務専用の050番号を付与するサービスです。モバイルチョイス“050”は厳密にはIP電話ではなく、音声通話回線を使うため音声品質が優れている点も特徴です。

また、プライベートの電話番号とビジネス用の電話番号を1台の端末で使い分けることができるため、ビジネスでの使用分のみ会社に請求されるようになっています。

サービス利用には従業員の私用端末を使うため、端末購入費は掛かりません。ベーシックプランなら初期費用500円/番号・月額基本料100円/番号のため、法人携帯よりも導入しやすいでしょう。

なお、専用の管理画面を利用して番号ごとの通話コスト管理や利用金額・時間の制限が可能で、運用コストを抑えられます。

モバイルチョイス“050” | 楽天コミュニケーションズ

まとめ

050番号は、IP電話サービスで使用する電話番号の一種です。かかってくる電話はセールスや迷惑電話というイメージがあるかもしれませんが、近年では大企業や公的機関でも使用されるようになってきています。

050番号は既存のインターネット回線を活用するため、導入費用やランニングコストも低く、手軽に導入できます。また、固定電話よりも便利な機能が利用できることも魅力です。

楽天コミュニケーションズでは、「IP電話サービス」「楽天コネクト SmaCom ビジネスフォン」「モバイルチョイス“050”」の3つのIP電話関連サービスを提供しています。電話に掛かるコストを抑えたいとお考えなら、ぜひ導入をご検討ください。

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