丸紅ソリューションとフュージョンが法人向けモバイルIP電話ソリューション分野で提携
〜コルブリス社の「無線LAN装置」と
フュージョンの「FUSION IP-Phone」の相互接続検証を完了〜

　丸紅ソリューション株式会社（本社:東京都渋谷区、代表取締役社長：吉光 澄　以下、MSOL）は、フュージョン・コミュニケーションズ株式会社（本社:東京都千代田区、代表取締役社長:角田忠久　以下、フュージョン）とIP加入電話サービス「FUSION IP-Phone」におけるソリューションパートナーとして提携し、無線LAN専門通信機メーカの米国コルブリス・ネットワークス社（Colubris Networks Inc. 所在地：マサチューセッツ州ウォルサム市、社長：バリー・フェジェラ（Barry Fougere）、設立：2000年）が開発した無線LAN装置を企業内無線LAN構築に利用し、FUSION IP-Phoneサービスにおける「FUSION Mobile IP-Centrexソリューション」を実現するための相互接続実験を行いました。

 　実験では、FUSION IP-Centrexとコルブリス無線LAN装置、モバイルIP電話機「WirelessIP-5000」（日立電線株式会社製）を組み合わせ、QoS(音声優先制御)による音声品質の確保、ハンドオーバー時（※1）の通話確保、セキュリティの確保、などについて検証しました。この実験により、�@通話中の音声劣化がないこと　�A高速ハンドオーバーの実現　�Bデータ通信時のセキュリティ確保が実証されています。

 　これにより、企業内無線LAN環境下でのモバイルIP電話導入の障壁となっていた音声品質の確保や、ハンドオーバー時の通話確保などの課題を解決し、より信頼性の高いモバイルIP電話ソリューションを実現することができます。 

　今後は、本モバイルIP電話ソリューションを、MSOLおよび「フュージョン サービスパートナー・アライアンス」におけるソリューションパートナー各社によるシステムインテグレーションにより提供してまいります。また、MSOLはソリューションパートナー各社に対して、コルブリス無線LAN装置の販売、およびサポートを提供いたします。 

　本モバイルIP電話ソリューションの主な特長は以下のとおりです。 

1. 規模に依存しない安価なモバイルIP電話システムの構築を実現 
　1) これまで、専用の装置（スイッチ）で提供されていた機能をアクセス装置に搭載することで、高価な専用スイッチを不要にしました。企業の設備投資コスト削減に貢献します。
　2) コルブリス無線LAN装置1台につき、最大8台までモバイルIP電話機の接続が可能です。増設は装置を必要数設置するだけですので、拡張時のコストメリットだけでなく、人数／規模による制限もありません。 

2. 内線電話を含めたネットワーク関連のTCO削減に貢献 
　1) コルブリス無線LAN装置は、データ系ネットワークと音声系ネットワークの同時利用が可能です。データ系と音声系に分けた無線LAN構築が不要です。 
　2) モバイルIP電話におけるコルブリス無線LAN装置の主な特長 
　　�@ モバイルＩＰ電話で必要なQoS(音声優先制御)機能を搭載し、音声の途切れない通話品質を 実現します。 
　　�A ローミング機能により、事業所やフロアの異なる場所でも同じ番号で利用可能です。 
　3) データ通信におけるコルブリス無線LAN装置の主な特長 コルブリス社が開発した仮想AP機能により、アクセス装置が複数のSSID（無線LANを認識する識別名）をサポートすることが可能です。1台の装置で最大16のネットワークやセキュリティが異なる無線LAN接続を実現し、利便性とセキュリティを向上します。 
　　�@ ファイアウォール、VPN、RADIUS認証、WPA、ルータ機能、IEEE 802.11i対応
　　�A 複数SSID (最大16まで) 
　　�B 認証同時接続100ユーザ（最大1024） 
　　�C 無線クライアント間の通信抑止機能 
　　�D イーサネット電源供給 
　　�E IEEE802.11b/g/aの3規格対応 

※Mobile IP-Centrexソリューション導入イメージ

MSOLおよびフュージョンの両社は、本提携に基づき協力して企業内無線LAN環境におけるモバイルIP電話ソリューションの拡大を図ってまいります。 

(※１) 接続するアクセス・ポイント基地局を切り替えること。無線IP電話機が、移動に合わせて接続する無線LANアクセス・ポイントを 切り替えること。 

以　上