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導入事例

IP電話サービス導入事例のご紹介

  • 業務効率改善
さくらインターネット株式会社様

1日700件の入電を誇るコールセンターのシステムを
「BlueBean」と「FUSION IP-Phone」に変更!

さくらインターネット株式会社は、1996年創業のホスティングサーバを中心としたデータセンター事業とインターネットサービス事業を展開する企業です。レンタルサーバ、専用サーバ、VPS(仮想専用サーバ)、クラウド、データセンターの5つの分野のサービスを提供しています。
共有ホスティングサーバ「さくらのレンタルサーバ」はサービス開始より12年を迎え、契約件数40万件を突破しています。最近では、映画「シン・ゴジラ」での高精細なCGレンダリング(コンピュータのプログラムを用いて画像・映像・音声などを生成すること)で採用された、「高火力コンピューティング」や、通信環境とデータの保存や処理システムを一体型で提供する「さくらのIoT Platform」が注目されています。

導入前背景

コールセンターの概要と、以前の課題についてお聞かせください。

弊社のコールセンターには、1日に700件を超えるお客さまからの電話が入ります。オペレータは一件一件、「その時つながっているお客様の課題を解決する」ことに集中して対応することを心がけています。
サーバーやホスティングの知識に加え、お客さまの要望を先読みできるスキルが必要です。大阪のセンターで、一次対応者として約25名のオペレータが待機しています。

さくらインターネット株式会社様問い合わせの内容は、料金手続きに関する問い合わせと、利用方法に関するものの2つに大別されます。提供するサービスが多岐に渡るため、お客さまが希望する窓口にスムーズにたどりつくためには、IVR設定が重要な鍵となります。時期や課題によって、IVRを変更するアイデアはあるものの、以前のコールセンターシステムでは、IVRの変更を保守業者に依頼する必要があり、柔軟性・スピード・作業コストに課題を感じていました。

IP電話サービスに決めた理由

採用の経緯についてお聞かせください。

前述の課題を解決できるAsteriskベースのクラウド型コールセンターシステム「BlueBean(ブルービーン)」(提供:株式会社ソフツー)を試し、Web操作のみで、即時にIVR設定やオペレータ変更ができるため、これまで外注していた変更コストが削減でき、さらにコールセンターシステムの運用コストも3分の1になることがわかりました。
一方で、「BlueBean」はインターネット回線接続をする必要があり、従来のNTT回線をそのまま利用するためには、接続用の機器が初期費用のみで数百万円かかることも、わかりました。

そこで、サービス提供会社であるソフツー社に相談したところ、電話回線を楽天コミュニケーションズの「FUSION IP-Phone」にすることで、低コストで簡単に早く導入できると提案をいただきました。

最初は、IP-Phoneの通話品質が気になっていたのですが、お客さまとの対応窓口として問題ないことが確認でき、「FUSION IP-Phone」を導入することにしました。また、通話料着信者課金の0120電話番号も、楽天コミュニケーションズの「フリーボイス」に変更し、コスト削減をはかることにしました。

カスタマーサポートセンター内の電話システム導入については、情報システム部門ではなく我々センターで対応するのですが、ソフツー社と、楽天コミュニケーションズのサポートもあり、スムーズに導入できました。

導入効果

効果はいかがでしょうか。

今回の「BlueBean」と「FUSION IP-Phone」のセット導入により、IVR変更の時間・手間・コストが軽減され、課題をクリアできました。管理者からの変更指示はもちろん、現場のオペレータからのアイデアもすぐに対応できるようになりました。

例えば、コールセンターの受付直後に集中する入電を緩和させるため、「コールセンター受付開始を15分早くしてはどうか」というアイデアが出たのですぐに試験を実施したところ、開始直後の10時の入電の波が穏やかになり、お待たせするお客さまを減らすことができました。

以前のシステムであれば、保守業者に相談し、見積りを受けてから依頼するというフローで、早くても1週間はかかっていたものです。
また、トライアルの効果が見えない場合は、すぐに元に戻せるという点も大きなメリットです。以前なら、そのままの状態で1週間を過ごす必要がありました。

お客さまにとってスムーズなIVRにするため、スピーディーに変更等の取り組みができるということは、快適なコールセンターであるためには、重要なことだと思います。
「BlueBean」と「FUSION IP-Phone」、さらにフリーボイスを導入して1年、トラブルもなく、コスト削減効果もあり、満足して使っています。これからも、さらにお客さまのニーズに応じたコールセンターを運営していきたいと思っています。

本日は、貴重なお話を伺わせていただき、ありがとうございました。

構成図

■BlueBeanについて詳しくはこちら
http://bluebean.softsu.com/

さくらインターネット株式会社は、国内の自社運営データセンターでレンタルサーバや専用サーバ、VPS、クラウドなどのインターネットインフラサービスを提供しています。日本におけるインターネットの草創期である1996年の創業以来レンタルサーバ顧客数は約40万件、インターネット環境の変化とともにユーザーのニーズに応じた多様なサービスを開発しています。

  • 本社所在地大阪市中央区南本町1丁目8番14号
  • 代表田中 邦裕
  • 設立1999年8月17日
  • 事業内容電気通信事業
  • ホームページhttps://www.sakura.ad.jp/

※この原稿は取材時点の社名・部署名・役職名と内容で記載しています。

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