トップ > 働き方改革を成功に導く次世代Web会議のススメ > Web会議システムを活用した遠隔授業を成功させるには?
遠隔授業は、2000年前後から新たな局面を迎えました。遠隔地への講義の映像配信に加え、デバイスやWeb会議システムの機能を活用することで、より高度な教育が可能になりつつあります。こうした状況を踏まえて、遠隔授業成功のポイントを探っていきます。
1.遠隔授業の実施状況
2.遠隔授業のメリットとデメリット
3.遠隔授業の成功のポイント
4.遠隔授業を成功させるには
最近ではパソコンやタブレット端末などの普及に伴い、リアルタイムでのフィードバックする等高度な取り組みが実現しつつあります。遠隔授業の実施状況は、例えば、高校に関しては2015年度から解禁されていますが、実際の導入は24校(2017年4月)に過ぎず、本格的な導入はまだこれからといった段階のようです。これは、著作権や単位取得での制約といった問題もあり、試行錯誤が続いているためだと考えられます。
遠隔地でも時間や交通費をかけることなく教育を実施できる点が、遠隔授業の大きなメリットといえます。デメリットに関しては、通信異常時の対応に関する不安が解消されないことや、講師と受講者が意思疎通する際のインタラクティブな観点での効果のばらつきが散見されることです。実際に導入するか否かの判断に関しては、次のような点をチェックしていく必要がありそうです。
今回は、今後遠隔授業を企画する立場の多くの方にとって懸案になると思われる「インタラクティブな観点で教育効果を上げるための工夫」を中心に考察していきます。
遠隔授業において、受講者が多様な視点を持てるように実施していくためには、リアルタイムでのフィードバックの重要性を認識することが大切です。システムや端末の状況に応じて、受講者と講師、そして受講者間の意思疎通を活性化する手段を講じ、学習効果を高めることが重要と思われます。
例えば、多くの受講者が同時に質疑応答や受講者同士の討論の機会を得られるようなカリキュラムを検討してみることが有意義でしょう。その際は臨場感にも気を配り、カメラやマイクのセッティングなど、受講者が違和感なく教育を受けられるようにしましょう。
遠隔授業は、受講者にとって孤独なものになりがちです。そのため、教室での授業と同様に講師やほかの受講生とのコミュニケーションが可能な場を提供することが重要です。リアルタイムコミュニケーションの実現という点で見れば、Web会議システムでも十分に機能を果たします。無料でトライアルできるWeb会議システムも増えていますので、大がかりなシステムを導入する前に、一度Web会議システムを試してみるのはいかがでしょうか?
リアルタイムの対話では、全員が参加できる形での質疑応答や討論など、密なコミュニケーションが取れます。それに加え、じっくりと時間をかけて考えながらの対話が可能な、非リアルタイムのツールやフォーマットと併用することで、より濃密な学習が実現するでしょう。
これまでは、遠隔地に向けた教育に用いられた遠隔授業ですが、遠隔事業を支えるWeb会議システムなどのICTツールは、企業の支店や営業所はもちろんリモート勤務の従業員に対する教育にも活用分野が広がりつつあります。こうした流れのなかで遠隔授業の効果を高めるには、Web会議システムならではの機能の活用やインタラクションの確保を試みると同時に、受講者へのファシリテーションが可能な仕組みを用意することが望ましいのではないでしょうか。