トップ > 働き方改革を成功に導く次世代Web会議のススメ > BCPの最重要ポイント 従業員の安否確認に必要なプロセスとツール
BCPの初動対応として最優先すべきことは、従業員の安否確認です。
企業にとって、従業員の安否確認はどのような意義を持つのでしょうか。
そこで今回は、BCP対策としての従業員の安否確認を行う際に重要となるポイントについて解説します。
1.BCPが重要とされる理由
2.災害発生時における従業員の安否確認の意義
3.従業員の安否確認で重要なこととは
4.BCPにWeb会議システムを組み込む
BCPは「Business Continuity Plan」の略で、事業継続計画のことを指します。災害やテロといった非常事態が発生した際に、事業資産に対する被害を最低限にとどめ、企業の経営活動を継続できるようにすることを目的としています。なお、BCPの目的には、経営活動が停止、または機能が低下したときに起こり得る、他社への顧客流出や売上の低下、企業評価の低下といった二次的な損失を抑えることも含まれます。
このようにBCPが重要視されるようになったのはいつからなのでしょうか。
近年、災害やテロ、ITインシデントなど、企業が通常の業務を続けられなくなるリスクに目が向けられています。2011年の東日本大震災では直接・間接に関わらず、多くの企業が多大な損害を受けました。企業の業務停止が当該企業だけの損害に終わらず、多くの人々の生活にも影響が及んだのです。こうして、非常時に企業の経営活動を継続するための計画、BCPが注目されるようになりました。
また、東日本大震災の際に企業にとって大きな問題となったのが、従業員の安否確認です。
震災被害により固定電話や携帯電話をはじめ多くの連絡手段が絶たれ、従業員の安否確認に時間がかかった企業も多いようです。
いつ業務を再開できるか、会社に人が集まるのかさえわからない状態になり、多くの企業が数日間身動きの取れない状況に陥りました。
その経験から、BCPの初動対応として従業員の安否確認が重要視されるようになりました。
BCPの初動対応における従業員の安否確認には、どのような意義があるのか考えてみましょう。
企業はヒト・モノ・カネといった経営資源がなくては、経営活動を継続できません。
そのなかでも、第一の経営資源であるヒト=従業員がいなければ、損害時の復旧は不可能だといえるでしょう。
従業員の安否を即座に把握できれば、その後の迅速な復旧につながります。
“人材”の確保が、業務復旧の第一歩となるのです。
従業員の安否確認にあたっては、以下のようなプロセスが重要です。
また、安否確認に用いるツールとしては、以下の4点が重要なポイントとなります。
これらを踏まえると、Web会議システムは非常時の安否確認ツールとしても使えるといえるでしょう。
こうしたBCP用として利用できるWeb会議の選定ポイントとして、以下を気にするようにしておきましょう。
日常の主な連絡手段として電話やメールを使っていたとしても、Web会議システムBCP対策、非常時の連絡手段としても利用できることを覚えておいた方がよいでしょう。
BCPを策定するうえで、従業員の安否確認は最重要事項となります。災害やテロなどの非常時に企業の経営活動を継続、あるいは迅速に復旧させるために、必ず人の力が必要です。あらゆる状況に備え、非常時の安否確認ツールは最適なものを準備しておかなければなりません。Web会議システムは、その有効な手段のひとつとなるかもしれません。