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昨今、注目されているリモートワークという働き方。
そんなリモートワークを行う社員、特に在宅勤務者との面談や評価をするのに苦労されている企業は多いようです。
個別の面談、特に“1on1(ワン・オン・ワン)”という人事手法、それはどのような効果を生むのでしょうか。フェイス・トゥ・フェイス(顔を合わせた会話)というキーワードから、在宅勤務者と1on1を実現させるための方法を探ってみましょう。
1.在宅勤務のメリット
2.人材育成の手法である1on1
3.在宅勤務における1on1、両立させるには
リモートワークの一種に在宅勤務があります。
企業と従業員、それぞれにどのようなメリットがあるのかについて考えてみたいと思います。
国土交通省が2015年に行った「テレワーク人口実態調査」によると、就業者全体の2.7%が週に1日以上終日在宅勤務をしています。また、総務省が2016年に行った「通信利用動向調査」によると、16.6%の企業がテレワークを導入もしくは導入予定です。この数字は、従業者数300人以上の企業になると32.3%と倍近くになります。さらに、テレワークを導入している企業の86.2%がその効果を認めています。
しかし、在宅勤務が広く浸透しているとはいいづらく、更なる普及のためには、まだまだ課題もあります。そのひとつに、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションがなくなることに対する不安を上司が感じており、在宅勤務の実施に消極的になってしまう、という点が考えられます。
最近では、フェイス・トゥ・フェイスをより重視した1on1という人材育成の手法が注目され、導入する企業が増えています。在宅勤務者とのコミュニケーションの時間を確保するためにも、1on1という手法はとても重要な考え方といえます。
1on1ミーティングと呼ばれる、上司が部下と定期的に行う個人面談です。部下の育成を目的としており、上司はアドバイスを送ることで部下に気づきを促します。アメリカのシリコンバレーでは文化として定着しているそうです。
1on1を導入することで、次のような効果が得られます。
在宅勤務と1on1ミーティングには、それぞれに多くのメリットがあります。在宅勤務者とも意識的にフェイス・トゥ・フェイスでの時間を設けることで、在宅勤務者の生産性を向上させることができます。
そのためには、離れた場所にいても、在宅勤務者と上司が、お互いに顔を見てコミュニケーションが取れるようにするツールが必要です。Web会議システムなどのツールを活用しながら、在宅勤務者ともしっかりと対面でコミュニケーションをとるようにしましょう。